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ラテアート 2 後篇

パタパタという足音が聞こえてくると
「早くしないとみなさん待ってますから」


小走りで戻ってきた桜子に引っ張られ
あたし達もリビングへと連れ戻された。



「じゃーーん 3Dラテだよん。お好みのを選んでね」


滋さんは楽しそうにF3の座るソファー前のテーブルにラテを並べ

フッと視線がそこに落ちると全員の動きが止まった。


「いいでしょ。おっぱいラテ」


ピクッと動いた道明寺が素早く
ひとつのカップを手にするといっきに飲んだ


「アチッ」
「そりゃ熱いわ」
「おい、司…鼻血」
「「「ブワッハッハッ」」」


美作さんからティッシュの箱が投げられ
鼻血を拭う道明寺…


「プッ…滋…この巨乳がお前だ」
「ニッシーは滋ちゃんのおっぱいが好みね」
「そうは言ってねぇだろ」

「このツンとしたいやらしいのは桜子だな」

美作さんも吹き出して

「ってことは…これって…」


花沢類の指さすカップ…
そして真っ赤な顔で立ちすくむ優紀



「まさに縮小版だと思いません?」
「まだ見たことないよ」

美作さんはクスクス笑いながら楽しんでいる。



「も…もうやめてください」

涙目で優紀が訴えると
悪いとう感じで美作さんは視線を優紀のラテから外した。

そりゃそうだ。
あんなにジロジロと見られたら普通は恥ずかしいもんだ。


「…ってことは司…お前が飲んだのは牧野か」
ゲラゲラを笑いながら言う西門さん。

道明寺はティッシュで鼻を抑えながら
「誰にも見せるわけにはいかねぇ」
「プッ…ただのアートだろ」
「見なれた俺様にはリアル過ぎる」
「ちょっバカあんたまた何言ってんのよ」

そばに置いてあったクッションを思い切り投げつけた。
だけど道明寺の顔は真っ赤過ぎて
おまけに鼻血まで出してるから

「ご…ごめん」
「おおぅ…」

あたし達にみんなの視線が集まり
その間にソーッと優紀がラテに手を伸ばした…。


だけどその手を抑えたのは西門さんで

「優紀ちゃんのおっぱいは俺がもらうわ」

エロ門フェロモン出しまくりで
優紀のおっぱいラテのカップを口につけた。


「に…西門さん…」
優紀はもう後を向いて両手で顔を抑えてしまっている。

「みんな考えすぎだって」

滋さんは大笑いしながら

「類くんは甘いのスキでしょ。じゃあ滋ちゃんの特大おっぱいね」
「あんたのおっぱいとか言われて飲みたくない」
「混ぜちゃえばいいでしょ。ほら」


テーブルにあったティースプーンを持ってきてクルクルとかき混ぜ
花沢類に手渡した。
それでも、飲もうとしない花沢類にまったく失礼しちゃうわ。
滋ちゃんのおっぱいをここまで拒否してとか笑いながら文句を言い
飲まないならあたしが飲みますと滋さん自ら飲んでいた。


「おい、桜子…これ舐めた方がいいか?」
「お好きにどうぞ~」

美作さんと桜子は完全に楽しんでいる様子。



それを見ていた道明寺とあたしは
「ムリだ」
「うん絶対にムリ」


2人で何度も縦に首を振り続けたけど
道明寺の動きが止まるとジロリと痛い視線がつきささる。

「つーか、何でそんなもん作ってんだよ」
「断ったわよ」
「結局作ってんだろ」
「しょうがないじゃない」
「そんなに人に見せたいのかよ」
「は?バカじゃない」
あたしたちは完全なる睨みあいになってしまったけれど
そんな状態など関係ないのか見なれたもんなのか


「俺も牧野の飲みたかったなぁ」
「/////花沢類!!」
「てめぇ何赤くなってんだよ」
「しょうがないでしょ」



もうその後は手首をグッと掴まれ
「痛いってば」

手を振りほどこうとしてもびくともしないその腕に
引きずられるよう美作邸を出て
待機していたリムジンに放り込まれた。


リムジンに乗れば
静まり返る車内…

「は…鼻血止まった?」
「あぁ」

2人で顔を見合わせた瞬間

ブーッ

どちらからともなく吹き出した。


「あんたはブラックだからあんまり入れないように作っただけだからね」
「いやあれは、リアルすぎる。お前の体操を俺様が守ったってことだな」
「体操?…もしかして貞操って言いたい?」
「そ…それだ」


考えてみればただのラテアートだ。
考えなくてもただのラテアートだ。
話しを膨らませ想像力をかきたてるからいけないだけの事


「邸で作ったらゆっくり眺めてやる」


吹き出しながら言う道明寺に
二度と作りませんってあたしも吹き出した。



「実物がいいよな?」


にやにやしながら同意を求める男の声は聞こえないふりをして
まっすぐ家に帰れますようにと心の中で祈ったけれど



「あんなもん見せられて帰さねぇよ」
「だからラテアートでしょ」
「誘ったのはそっちだ」
「誘ってないから――――ッ」




今日の格言

ラテアートも身の内ッ!!


















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Re: 笑っちゃいました

コメントいただき有難うございます。

拙いですが楽しんでいただけるよう頑張ります。
ラテ…お楽しみいただけてよかったです。

最近いろいろなものがあるのでちょっと書いてみました(笑)
これからもよろしくお願いします。

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*ririko*

Author:*ririko*
花より男子の二次小説です。
CPはつか×つくメイン
クスッとウフッのハッピーストーリです♪

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