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14 従わないオトコ

みかん様のリクエスト



「お嬢様、どちらへ」


邸の中であたしを見かけた道明寺が声をかけてきた。
あたしも数々の学習をしてきた。
ここで返事をしたらあいつの言いなりになってしまう。
知らん顔してそのまま歩き続けた。


「お!嬢様どちらへ」
声による威嚇 第一段階。まだ平気だ。その間にどこかの部屋に隠れてしまおう。
少しだけ足早に歩くと

ガシッ


腕を掴まれ事もあろうかあたしの耳を引っ張り

「この耳は飾りでいらっしゃいますか!」
「何するのよ」
「どうやら呼ばれたら返事をすると習っていらっしゃらないようですね」


こうやって睨み合うのすら呼吸をするぐらい普通のことだ。
ずるずると引きずられるあたしをメイドたちは見てクスクスと笑う。


「た…助けてよ」
縋るような声を出したって


「仲がおよろしくて」


おいおい、これのどこが仲よしこよしに見えるのか教えてほしいわ。
部屋の中へ連れ戻され


「読書のお時間です。見聞を広めるためにお読みください」
「仕事もせず邸の中に閉じ込められているあたしにそんな必要がある?」


あたしは、大学を出たら社会に出て働きたいと思っていた。
それが当然だと思っていたわ。


だけど「なぜ働くの」
本気で聞くお母様に唖然としている間に話合は終了してしまった。


お父様もそう。「仕事なんかしないでスキな事をしていなさい」
誠に残念なことにあなたがたの娘はそれを有難い事だと思えないという事です。


「働きたいとお考えなのですか」
「そうよ。働いてこそ一人前の大人でしょ」
「わかりました。お手伝いいたしましょう」

驚くことに道明寺があたしに従った。
意外といいやつなのかもしれない。
口は悪いけど本当はいいやつ。いやどんな極悪人にも少しばかりある善意という程度かもしれない。
この先いいやつだと思うことがないかもしれないが、それでもこの時の道明寺の言葉はとっても嬉しかった。



ハローワークというところに行くのかしら。
それとも求人誌?もしくは、社会科見学かしら。
道明寺が部屋を出て行くと着替えをしようとクローゼットの中をあれこれ物色していた。



コンコン

「お嬢様失礼します」
「あぁ今着替えようと思っていたの。やはりスーツがいいかしら」
「いえ、こちらにお着換え下さい」

手にしていたのは邸のメイド服だ。
黒地に白のフリフリエプロンというのは、お母さまの趣味。


「道明寺?これをなぜ私に?」
「お仕事をなさりたいのでしょう」
「そうよ。だから出かけるのよ」
「外に出なくとも私もここで仕事をしております。お嬢様もこちらでなさったらいかがですか」

「え?」
さらに道明寺はとんでもない事を言いだした。

「何も出来ないようでは、皆と同じ仕事は任せられません。暫くは私がトレーニングにお付き合いしてさしあげます」

さしあげます。つまり俺が折れて付き合ってやるよ的なとこのようだ。


「誰でも自分のやりたい仕事につけるわけではありません。そして様々な事を我慢し耐え学んでいくものです」

そう言われると一理ある。
仕方ないのでメイド服を受取ると後程きますと言って道明寺はまた部屋を出て行った。

まさかこれを着る日が来るとは思わなかったわ。


「お帰りなさいご主人様♪」
テレビじゃあるまいし。いやここじゃそれが普通か。
意外と似合うもんだわと着替え終わると鏡の前でクルリと回った。

再びノックの音


「どうぞ」

聞かずともそれは道明寺なわけで ティーセットの乗ったワゴンを押して部屋の中へと入って来た。
そしていつもの定位置に置くと道明寺はソファーへと座り足を組んだ。


それだけならどうにか我慢しよう。
やりそうだとあきらめよう。だが


「おい、ボーッとしてねぇでお茶」
あたしに向かって指示をした。


「何なの?」
「お嬢様のままでよろしければいつでもやめますよ」
「お嬢様だなんて微塵も思ってないくせに」
「まぁな。おいつくし」
「名前呼ぶな!」
「牧野」
「キー――ッ」


あまりの出来事に大口あけてしまいに笑いが出てしまったわ。

あたしに向かって「牧野」
睨んだって道明寺は何とも思っていない。


「主が戻ったら何と言う。お帰りなさいご主人様はどうした」


道明寺の目はあたしを試しているようだ。
そう。この邸のメイドも執事もお父様にはそう挨拶をする。


「お帰りなさいご主人様」
「お前…邸の中にそんないい方するやついるか?」

もっともだ。もっともすぎる。

一度天上を見て普段のみんなの様子を思い出す。
深呼吸をして笑顔で

「お帰りなさいませご主人様」
頭を下げたあたしの目の前で

プッ

道明寺の吹き出す声が聞こえた。


もーーーほんとに大キライ



~Fin


***************
やっぱりね。これも基本ですよね
我慢すると耐えるとか司くんが言ってるし
みかん様のリクエストでつくしのメイド服でした
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残り86話

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みかん様

メイドのご希望に叶えてよかったです。

本当はもっと違うことをさせたかったんだろうなと
えぇわかっております。
丸見え状態でわかっております。
しかし今はまだそれは 待ての状態ですので
今しばらくお待ちいただければと思います。
いつも有難う^^

kachi 様

もうこれは完全に司くんにはお遊びだったと思います(笑)

可愛くは想っているんですようけど
どうにも虐めたい的な感じですかね(笑)

あぁ真央ちゃんのメイド服 すごく可愛かったですよね。
印象的でした^^

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*ririko*

Author:*ririko*
花より男子の二次小説です。
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