fc2ブログ
Counter
Welcome
現在の閲覧者数:
Calendar
プルダウン 降順 昇順 年別

09月 | 2023年10月 | 11月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -


LINK FREE


16 Lettre D’amour  * un petit garçon

今回は杏ちゃんと類くんですッ




「あ…類くんッ」


杏ちゃんは、花沢類が来ると類くんと名前を呼んですぐに駆け寄る。
それは、王子様である西門さんが来た時とは大きく違って恥じらいは見えない。
すぐにしっかりと手を繋ぎあたしと花沢類が少し話をしている間もしっかりと手を繋いでいる。



だから杏ちゃんの王子様は花沢類だと思ってた。
だが杏ちゃんにとっての花沢類はどうやら違う。



「類くんここ座る?」
「ん…」


いやね…子どもの相手が上手だなんてあたしも思ってない。
だけど杏ちゃんに対しても花沢類はどこまでもマイペース。
いや誰に対してもと言った方が正解か。



杏ちゃんはオレンジジュース花沢類はアイスティー


「類くんこれいれる?」
「ん」
「ちゃんと見ないとこぼれちゃうよ」
「ん」


一言返しかいと見てるこっちがつっこみたくなるけれどそれは杏ちゃんにとっては気にもならないようだ。
何も話さない花沢類の顔をテーブルの上に小さな腕をのせて頬杖ついてジーッと眺めている。

その姿が可愛くてたまらない。
見られてる花沢類も大して気にする様子もないんだけどたまに目が合うと


「そんなに見ないで」
「見たいんだもん」
「やだよ」
杏ちゃんが少し悲しそうな顔をすると


「じゃあちょっとならいいよ」


少しだけ譲ってあげる花沢類。
途端に嬉しそうな顔をするのを見ると花沢類は綺麗な顔で笑う。


「類くん」
「ん」
「ちょっとお顔貸して」


向かい側に座る杏ちゃんが手招きして呼ぶ。

おぉ西門さんについでいい子いい子かと期待して見ているがそれは違った。
花沢類の顔を両手で挟むと自分の顔の近くでジーッと見つめる。
どちらが先に視線を逸らせるかと思うけどすごいな花沢類も逸らさない。



「めめ綺麗だね」
「そう?」
「うん。すっごい綺麗」
「ありがとう」
「ありがとうが言えていい子だね」
「ありがとう」

なんなんだろう。この2人の雰囲気。
お客さんもいないので、あたしは面白くて暫く眺めていた。

花沢類が欠伸をすると


「類くんねんねしたくなった?」
「ん」
杏ちゃんは椅子から立ち上がると花沢類の腕のあたりを優しくトントンと叩き続ける。それはリズムよく子どもを寝かしつけるように。

さすがに花沢類も笑い出し


「俺に何がしたいの」
「ねんねしていいよ」
「好意は有難いんだけど」
「こういってなーに?」


クックッ
花沢類は手で顔を隠すようにして笑い


「ありがたいなぁっていう気持ちだよ」
「類くんってすっごいいい子だね」


根負けしたのか、なんと花沢類が杏ちゃんを膝の上に抱き上げた。

レアよレア。
思わず写メを撮りたくなるぐらい。



「杏ちゃんは赤ちゃんじゃないから」
「そうか」
「類くんのお世話は杏ちゃんがしてあげるから」
「クククッありがとう」
「いい子」


その後もこれ飲む?とアイスティーを指さし花沢類が頷くと杏ちゃんは膝の上からアイスティーのグラスを手にし少し振り返って花沢類の口元にストローをもっていく。ストローが口から離れるとテーブルに置き2人見つめ合って満足気に笑い合う。


もう花沢類のお世話は杏ちゃんがぴったりだわ。
あたしが笑ってるのがわかったみたいで少し顔を赤くした花沢類が苦笑いをした。


当然店を出る時も


「類くん、暗くなる前にお家に帰ってね」
「わかった」
「いい子」


あはははは

杏ちゃんの頭をクシャクシャと撫でてあたしには手をヒラヒラさせて花沢類は帰って行った。

「杏ちゃん、花沢類のお世話有難うね」
「うん。杏ちゃんお姉さんだから」

あはははは

花沢類 頑張れッ



~Fin


***************
このシリーズは杏ちゃんの可愛さと
F4の父性のようなものをチラリと書いてます
類くんも杏ちゃんには優しい
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ  
応援エネルギーお願いしますッ♪
残り84話←まだこんなにある

関連記事

COMMENT

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

えみりん様

お返事遅くなってすみません。

あはは 女の子はおしゃまですからね。
類くんが放っておけないのかもしれません。

世の中こんなにイイ男ばっかりじゃないって知るべきですよ。
だって直視に耐えられるなんてねぇ
無理よ。想像しただけで 萌えって言ってしまいそう(笑)

EDIT COMMENT

非公開コメント

Profile

*ririko*

Author:*ririko*
花より男子の二次小説です。
CPはつか×つくメイン
クスッとウフッのハッピーストーリです♪

Latest story
All article display
全タイトルを表示
Search
Anniv.