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幸せのセオリー 40



悪阻がおさまってくると、食欲は加速してくる。
それは恐ろしいほどの勢いで邸内に食べ物が溢れているということは幸福なようであり不幸だ。


悪阻で減った体重が元へと戻るのはあっという間で、逆に増えてきている。お腹の赤ちゃんが育っているといえども、この増え方はあたしの身体への余分な搭載でしかない。



「腹出てきたな」
「赤ちゃんだよね?」
「それは、俺様が聞きてぇよ」

笑顔を向ける道明寺は、険しさをどこにも感じさせない男になった。



「シェフがカロリーコントロールしてくれてなかったらと思うと本気で怖い」


その言葉でこちらを向いた顔には険しさがあり、前言はすばやく撤回する。だけど


「太り過ぎるとお前も腹の中の赤ん坊もどっちにもよくねぇからな」



続いた言葉にまたこの人のもつ愛情を感じる。検診の際に撮ったエコーの写真を大事そうに手帳へと挟んで持ち歩く男があのF4と呼ばれた男であり人と人とも思わないような男であったとは思い出すことすら難しい。



「こうして考えると、あんたからの想いって少しもブレがないね」
「お前は、ブレブレだったけどな」
「あんたが何でも強引すぎたのよ」
「てめぇがアホ過ぎたんだ」


言ってる言葉はまるで昔の言い争いのようだがそのトーンはとても穏やか。お互いを見てぶつかる視線に微笑みまで浮かべて繋いだ手は優しく握られたまま。


十分すぎるほど広い庭を二人で散歩するのが新しくできた習慣だ。少しばかりの運動を兼ねているのだが、あたしの妊娠は道明寺HDの株価さえ変動させ、世間を賑わせ外へ出ることがほとんどなくなった為だ。



シンデレラストーリーと夢さえ与えるように語られていた話題が男か女かだけではなく後継者というもので語られ我が子を産むというよりも後継者を生むというように受け取れる。


確かにそれに間違いはない。規模は違えどどの家庭においても生まれてくる子はその名を継ぐ跡継ぎだろう。だが継ぐものが大きすぎる。世間の関心も大きすぎる。そこにわくであろうあたしのストレスを回避するためにパーティーへの参加することもなくなり道明寺がエスコートする相手はクレアになった。パーティー嫌いなのはクレアも同じで憂鬱そうな顔をしているが、帰宅する頃には上機嫌だ。



「道明寺さんって親バカ」


いつもそういって笑い、クレアもまたその場にいる人たちよりもあたしとそしてお腹の子の様子を知っている事が嬉しいらしい。


「お前も相当なもんだ」
「だって、あたしの子のようなものだもの」
「てめぇは何の関係もねぇ」
「あるわよ」
「お前が言うからややこしくなる」


道明寺は少し怒ったような口調のあとでプッと吹き出す。



「てめぇの子みたいに話やがるから、俺の子を妊娠したと思われる」


どうやら、クレアの言葉に聞いた人たちは一瞬驚きの表情を浮かべるらしい。



「あたしとツクシの子」
続いたその言葉でさらにまわりを驚かせ


「赤ちゃんほしくなった」という言葉で空気を凍らせるようだ。
だが、それに気づくと


「まずは、結婚しなきゃ」


顔を赤くしながら自分の発言に照れたらしい。そこからはアイコンタクトを道明寺と交わすように話題は西門さんへと移っていく。あくまでも茶道を習うクレアとしての発言であり、尊敬の念をこめて語られているのだろう。



当然ながら、ロミオとジュリエットとしての話題を知る人たちからは、その後を案じるというよりも好奇心を交えた質問が飛び交い道明寺とともにそれを利用している。人種差別というものではないが、伝統というものはそうせざるを得ないという話をしながら多くの意見を聞きヒントを探る。


そして関心を薄れさせないわけだ。放っておいてほしかったあたし達と違ってクレアたちの場合は、まわりの関心が必要だった。それは西門さんがビジネス界へと身を置くようになった時の事まで考えられており決して安易に家元の座を譲り、レノン社へとうつるわけではないという認識を植え付ける。


たかが恋愛ごときでと片付けられてしまう事は不本意である。どうやってもそう受けとる人は出てくるのだが、西門さんの茶道や伝統に対する想いや姿勢を伝えることで少しばかりは批判めいた言葉を緩和する可能性に期待している。


人の口に戸が立てられぬのであれば、それを利用しない手もないということらしい。人々の関心が古参の人々の背中を押し気づかせ二度と破門、絶縁という悲しき事態を招かないために動いていた。



*************
なんかウキウキるんるんストーリーは
どこへ行った

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花より男子の二次小説です。
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